都立入試問題 平成30年度(2018年度)理科大問2の問1の解説です。
都立入試や高校受験全般という観点で解説を書いていきます。
過去問を解いたときなどの参考にしてください。
その問題の解き方だけでなく、併せて覚えておくべき周辺知識も簡単に紹介します。
都立高校の過去問は、東京都教育委員会のWEBサイトで閲覧およびDLをすることができます。
必要に応じて参照してください。
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問1 運動とエネルギー(仕事)
大問2は、実験などの形をとった小問集合。
各単元から幅広く出題されます。
問1は仕事に関する問題で、配点は4点です。
この問題を解くだけであれば、特に計算の必要はありません。
一応、計算なども含めて解説します。
仕事は、質量のある物体に力を加えて動かすことです。
仕事[J(ジュール)]=力の大きさ[N]×動かした距離[m]で求めることができます。
質量があるものを持ち上げるとうことは、重力に逆らって力を加えるということです。
持ち上げる物体に働く重力が、すなわち働く力の大きさということになります。
中学生の間は、およそ100g=0.1kgの物体に1Nの重力が働くと考えます。
この問題の場合、5kgの物体を持ち上げるので、働く力の大きさはおよそ50Nです。
それを450m持ち上げるので、50[N]×450[m]=22500[J]の仕事をすることになります。
また、その仕事はケーブルカーで持ち上げようとも徒歩で持ち上げようとも同じです。
仕事率は、ある仕事に対して1秒あたりにどれだけ仕事をしたかというものです。
仕事の効率のようなものですね。
仕事率[W(ワット)]=仕事[J]÷秒[s]で求めることができます。
ケーブルカーでは5分=500秒かかるので、
仕事率は、22500[J]÷300[s]=7500[W]です。
徒歩だと50分=3000秒かかるので、
仕事率は、22500[J]÷3000[s]=750[W]です。
同じ仕事であっても、ケーブルカーの方が10倍の仕事率であることがわかります。
まとめると、仕事は等しく、仕事率はケーブルカーが10倍ということになりますね。
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