都立入試問題 平成29年度(2017年度) 国語大問1の解説です。
都立入試や高校受験全般という観点で解説を書いていきます。
過去問を解いたときなどの参考にしてください。
配点は(1)〜(5)が各2点、合計10点です。
たかが漢字と思うかもしれませんが、配点の割合を考えると非常に大きいところです。
確実に取っておかないといけません。
都立入試の漢字の読みは、中学校1〜2年程度のレベルが中心。
教科書や漢字検定で出題される漢字を学習しておきましょう。
都立高校の過去問は、東京都教育委員会のWEBサイトで閲覧およびDLをすることができます。
必要に応じて参照してください。
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(1)屈託
赤ん坊の屈託のない笑顔に心が和む。
くったく
「屈託のない」の意味は、「憂いや心配がなく、心が晴れ晴れとしている様子」など。
「屈託」だけで使うことはほぼなく、「屈託のない」という言葉だと思っていた方が良いですね。
「託」は読みづらい漢字ですが、「宅」のつくりと同じなので「たく」と読みそう…と推測することも大切です。
(2)隔てて
垣根を隔てて、梅の香が漂ってくる。
へだてて
「隔てる」の意味は、「2つのものの間に何かをおいて遮る」ということ。
空間的に実際に遮られている場合だけでなく、時間などで間を置いている場合にも使います。
(3)跳躍
体操選手の見事な跳躍に歓声が上がる。
ちょうやく
「跳躍」の意味は、「とびあがる」ということ。
それぞれ「跳ねる(はねる)」「躍る(おどる)」という訓読みがありますが、「踊る(おどる)」と混同しないように注意しましょう。
これらの足編の漢字は区別をつけるのが難しいので、整理して覚えておくといいかもしれません。
(4)貨幣
インターネットで貨幣の歴史について調べる。
かへい
「貨幣」は、簡単にいうと「お金」のこと。
「幣」という漢字は書くのが難しい部類です。
都立高校の場合は、書きの問題で出題されることはおそらくないと思いますが、細部までよく見て練習しておきましょう。
ほぼ「貨幣」や「紙幣」という熟語でしか使いません。
(5)袖
誕生日に買ってもらった新しいコートに袖を通す。
そで
「袖を通す」の意味は、「新しい服を着る」ということ。
ただ単に服を着る場合ではなく、新しい服を初めて着るときに使うのが通例です。
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