都立入試問題 平成30年度(2018年度)理科大問1の問1の解説です。

都立入試や高校受験全般という観点で解説を書いていきます。
過去問を解いたときなどの参考にしてください。
その問題の解き方だけでなく、併せて覚えておくべき周辺知識も簡単に紹介します。

都立高校の過去問は、東京都教育委員会のWEBサイトで閲覧およびDLをすることができます。
必要に応じて参照してください。

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問1 生物のふえ方(有性生殖)

大問1の問1は、有性生殖に関する問題で、配点は4点です。

解答と解説はコチラ

生物は、その種類によって各細胞にある染色体の本数が決まっています。
この問題のヒキガエルの場合は、それが22本ということですね。
(ちなみにヒトは46本)

また、多くの動植物は有性生殖を行います。
動物の場合はオスとメス、植物の場合はおしべとめしべによって子孫を殖やす方法です。

有性生殖に必要となるのが、精細胞(オス・おしべ)と卵細胞(メス・めしべ)で、これらを生殖細胞といいます。
生殖細胞は染色体の数が半分(減数分裂による)というのがポイントで、ヒキガエルの生殖細胞には染色体が11本あるということになります。

それらの生殖細胞が合わさって受精卵ができます。
受精卵の染色体の数は合わせて22本ということになります。
そこから細胞分裂を繰り返す胚という段階になりますが、減数分裂とは異なりどれだけ分裂しても各細胞の染色体の数は22本のままです。

この問題は、2つのひっかけポイントがあります。
1つは減数分裂と混同して11本と答えてしまうこと。
もう1つは細胞の数が4倍になったので染色体の数も4倍だと思って88本と答えてしまうこと。

染色体の数の問題は、そこまでややこしい数にはなりません。
どれだけ細胞分裂しても細胞1つにある染色体の数は変わらず、生殖細胞だけは減数分裂によって半分になると覚えておきましょう。

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