イメージ先行で広まってしまった、星一徹のちゃぶ台返し。
エンディングが強烈だったせいなんでしょうが・・・実はちゃぶ台返しはしてません

しかもその後、一徹はメソメソと泣いたり、拗ねちゃったりして、メッチャ可愛いおっさんです。
是非一度漫画を読んでみてくださいね。

この記事では、そんなちゃぶ台返しのシーンに紐付いている、一徹の可愛さについて書いていきたいと思います。

星一徹はちゃぶ台返ししていない

星一徹の「ちゃぶ台返し」として知られているシーンは、次のような話の流れで起こります。

小学生の飛雄馬は、特訓のために、父一徹から大リーグボール養成ギブスをつけられていました。
一徹は、飛雄馬には、ギブスのことを人に言わぬように厳しく言っていたのですが・・・
飛雄馬は6年生の不良番長赤川にギブスを見せてしまう。

で、親子で仲睦まじく朝食を取っている時に、赤川が現れてそのことを一徹の前で言ってしまい・・激怒した一徹は、飛雄馬にビンタをしてからタコ殴りに・・・汗。

このビンタの時に、ちゃぶ台が斜め横に飛ぶんですよね。
そのシーンが、「ちゃぶ台返し」と誤解されているわけです。

ちゃぶ台は、ひっくり返ってはいません。

「ちゃぶ台返し」なるものの後に、一徹はとても可愛くなる

さて、このシーンの静止画は、巨人の星のエンディングにいつも流れていて、子供心に一徹への恐怖心が根付いたものです。
ところが、今になって改めて漫画を読んでみると、この後の一徹がとんでもなく可愛い。

飛雄馬の反抗

一徹オヤジに育てられただけあって、この程度では負けていないのが飛雄馬。
「なぐることはないだろう」
「俺にも言いたいことが山ほどあるんだ」
などと反抗したかと思えば、とどめは、

「とうちゃんは野球の鬼だ!野球バカだ!野球に取り憑かれて人間らしい気持ちを忘れた愚か者だ!」

なんと、親をバカ呼ばわりするのです

プチ家出の飛雄馬に、泣き始める一徹・・・子供みたいです

とうとう一徹は、
「親に従わぬものはでて行け!」
というのだが、怯まない飛雄馬は、

「ものすごい不良になってやるから、その時になってあわてるなよ!」

と捨て台詞を残して、プチ家出をしてしまいます
(結局その日のうちに自宅に戻っている・・・ 汗)

その後の一徹が凄くて・・・
禁酒していたのに、酒を飲み始めて・・・そして、と〜っても可愛い顔で泣いているのです
この顔、本当にキュンとしますよ。
ほとんど少年の涙。

漫画を読んだことがない人は、何かの機会があれば是非読んでみてください。

プチ家出から戻った飛雄馬をみて、泣く、そして拗ねる一徹

プチ家出の後、花形のブラックシャドーズに入り、王貞治と対決、そしていろ〜んなことがあって・・・
結局、改心して戻ってくる飛雄馬。

一徹は、飛雄馬が家出したショックで飲み屋で呑んだくれている
そこに、飛雄馬が後ろからすっとコップを取り上げると・・・

なんと一徹は、驚いた後に、泣き始めているではありませんか!!

「家でなんかしやがって、くたばっちまいやがれ!」
と悪態をつき、飛雄馬が、
「もう一回命がけで野球をやる」
と言ったのに、
「俺のこと野球の鬼って抜かしたくせに」
なんて言って、拗ねているのだ。

全く、どっちが大人だかわかったもんじゃない・・・と呆れてしまうようなシーン。

結局、王貞治との対戦、花形満との対決が控えていることを知った一徹は、再び生き生きとし始めます。
うん、一徹くん、本当に元気になった良かったよと、頭を撫でてあげたくなるほど、純粋で良いおっさんなんです。


他にも、巨人の星に関するネタを書きました。
良かったら、読んでみてください。