オズマ・・・超人的なパワーで飛雄馬と対峙しましたが、私が小さい頃に見たオズマは、それはもうオッカナイ人でした。
悪役レスラーが出てきたような恐怖感を覚えたのを覚えています。

・・・で、久しぶりに漫画を読んでみるとやはり怖い。
怖いんだけど、帰国時にオズマが泣いた!という事実をしって驚愕。
この涙・・・色々な思いがこもった、とても重い涙なのです。

というわけで、巨人の星に出てきたオズマについてまとめてみたいと思います。

オズマはカージナルスが育てた野球ロボットという設定

オズマは、カージナルスによって孤児院から引き取られ、野球の英才教育を受けた黒人プレイヤー。
15年間、24時間野球漬けという日々を送ってきています。

飛雄馬がオズマと対戦したのは、カージナルスと巨人の親善試合のこと。
飛雄馬を見たオズマは、自分と同類の人間だと直感します。

テレビでこの試合を見ていた、飛雄馬の姉明子も、この二人が似た者同士だと感じ、

どちらも、ただ野球をやるため人形みたいなの
投げるそして打つためにぜんまいをまかれた野球人形のムードなんだわ

と発言。

それを聞いた一徹は、否定しつつも、その言葉に言い知れぬ不安を覚えました。

飛雄馬との対戦では、死闘の末に飛雄馬が勝つものの・・・この時から、オズマは飛雄馬を倒すために日本球界に移籍することを望むようになります。

「野球ロボット」か人間か

日米の親善試合での死闘で倒れた飛雄馬は、試合後入院をします。
そこに、雑誌社の企画で退団するために、なんとオズマが現れます。

オズマは飛雄馬のことを
俺と同類だ
野球ロボットだ

と良い、飛雄馬はそれを否定。

この時から、飛雄馬は人間らしく生きたい・・・と苦悩し、精神的な壁にぶつかっていきます。
この苦悩については、ゴーゴーダンスの記事に書きましたので、よかったら読んでみてください。

一徹が中日のコーチに就任。条件はオズマの獲得!

時同じくして、中日が一徹にコーチ就任を打診します。

一徹はコーチになる条件として、オズマ獲得を条件とし、オズマは中日に入団。
そこで、一徹から、超スパルタな特訓と、徹底的なメンタル教育を受けます。

大リーグボール打倒ギブス

飛雄馬の大リーグボール1号を打つために、一徹が作ったのが大リーグボール打倒ギプス
オズマは来日すぐにこれをつけての練習を強要されます。

このギプスの成果は凄まじく、オズマの見えないスイングを生み出しました。

奴隷けっこう、奴隷になれいっ!

他の人が言ったら絶対にゆるされないだろうな・・・という戦慄のセリフというかシーンがあります。

練習中のオズマの手首を叩き、厳しく指導する一徹。
オズマは、叩かれるのは、奴隷を連想させるから止めろと反抗。
それに対して、一徹が言い放ちます。

どれいけっこう、どれいになれいっ

激昂するオズマ。
読んでいるこっちがハラハラするような・・・このまま殺人事件でもおこるのでは?と思うほどの緊迫感です。

ただし、白人の奴隷ではない、わしの奴隷でもない!野球の奴隷になれいっ!
人間が人間に頭を下げることはないっ。しかし仕事には頭を下げいっ。徹底的にけんきょに全てを捧げ尽くせ。
全ての情熱を血をそこまでささげつくせば、どれいじゃろう。
野球という主人に対してどれいとなってこそ本望!

一徹は、一歩も引きません。

オズマはこの後、大リーグボール打倒ギブスで、飛雄馬を倒せることに納得・・・一徹を「ボス」と呼ぶようにさえ変わっていくのです。
一徹の教育信念は、ワールドワイドに通用しています。

オズマが大リーグボール1号を完璧に打ち、2号には完璧に負ける

その後の飛雄馬との勝負ですが・・・
まず、オズマは、大リーグボール1号を完璧に打ち砕きます

飛雄馬はショックを受けますが・・・そこはお約束。
しっかりと不死鳥のごとく蘇り・・・大リーグボール2号が完成。
オズマは、大リーグボール2号も打倒すべく、一徹と特訓を積みますが、完璧に敗れます。

オズマの帰国

そして、シーズンオフ。
なんと、1シーズンで、オズマはアメリカに帰国することに

元々、カージナルスは、オズマに日本の野球技術を学ばせるために一次的にレンタルしていただけだったようですね。
一徹は最初、オズマがやめるなら自分もやめると言い出しますが、巨人から、飛雄馬の親友伴宙太を獲得できれば、そのままコーチを続けると言います。

その時の変わり身の速さは、もう外国人真っ青なドライっぷりです。

そばにいたオズマに対して言ったのが次の一言。

なんだオズマ!まだそんなところにおったのか?
帰国が決まったら、ぼけっとしとらんでしたくがあるじゃろしたくが?
ふりむくな。見るまえに飛べ。ただ前進と戦いあるのみ。
それが青春じゃよ!

飛雄馬がオズマを見送った時、オズマに一筋の涙が・・・

飛雄馬は本当に良いやつだなと思うのが、あれだけ酷いことを言い、死闘を演じたオズマを、飛行場まで見送りに行っているところ。

そして、最後にこんな言葉を残します。

見送りありがとう、そして君との死闘を通じて、俺は野球ロボットからどうやら人間になれたこともな。
ますますでっかい投手になっってくれよ、ライバル!

※原文は全部カタカナなのですが、読みづらいのでひらがなと漢字を使っています。汗

そして、飛行機のタラップを登りながら泣くオズマ

日本で、飛雄馬や一徹と通わせた熱い心、絆、そういったものが、胸に迫ってきたのでしょうか。
もしくは、人間としてのオズマに正面から向き合った初めての人が飛雄馬と一徹だったからでしょうか。

いずれにせよ、もうオズマはロボットではない、涙を流す人間なんだということだけはハッキリとわかるシーンでした。