巨人の星は「魔球漫画」くらいに思っている人も多いかもしれませんが、実は、ものすごくシリアスで深刻な雰囲気がず〜っと続く時期があります。
このあたり、野球漫画であることを忘れてしまうくらいです。

その中心が、青春の苦悩の末に飛雄馬が出会った、日高美奈という看護師。
浮かれていた飛雄馬にビンタを喰らわせ、一発で惚れさせてしまった、女性です。

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日高美奈との出会い

大リーグボール1号で一気にスターダムの上り詰めた飛雄馬。
そんな最中、タレントの橘ルミとの熱愛で浮かれていた飛雄馬は、宮崎キャンプで日高美奈と出会います。

そらしたボールが、美奈が連れてきていた小児麻痺の女の子にあたり、「つい、うっかりしていて」と言い訳をした飛雄馬にビンタをする美奈。
お詫びに女の子を、診療所まで送るところから、美奈との話はスタートします。

美奈に惚れ、そして別れを告げる飛雄馬

美奈は星と同い年で、高校を中退して無医村の診療所で働く看護師でした。
飛雄馬が人間らしさを求めて浮ついた生活を送っていたのとは対照的に、無医村の人々のために自らの青春を犠牲にする美奈に、飛雄馬は強く惹かれます。

そして、直情的行動・・・というか・・・なんと、宮崎キャンプに持ってきていた全財産を、診療所に寄付してしまいます。

飛雄馬は美奈との恋に夢中なり、どこか練習に身が入らず、とうとう二軍落ちし、オープン戦に同行できなくなります。

飛雄馬はこのままでは、目指すべき巨人の星になれないと思い、美奈に別れを告げに行くのですが・・・この後に過酷な現実が待っています。

美奈の死

そこで飛雄馬は、美奈に重大な秘密を明かされます。
実は美奈はガンになっており、死が近いと。

飛雄馬は、まもなく死を迎える美奈のために、あえて二軍落ちを選びます。
(二軍に落ちれば、宮崎に残ることになるため)

そして迎える美奈の死。

美奈の死によって、巨人の星は第一部完となりますが、この美奈の出会いから別れまでは、ほとんど恋愛ドラマでした。
しかも、あまりにも重く、辛く・・・笑いとか、感動とか、幸せといったプラスの感情が一切持てないドラマ展開。

巨人の星の漫画を読んだことのない人は、初めて読むと、ちょっとショックを受けるかもしれません。


巨人の星について、そのほかにも気になることをまとめてみました。

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