わざわざありがとうございます
この言い回し、ビジネスメールでよく書いてしまいます。
ただ後で読み返してみると、何となく、目上の人には失礼な気がしてしまうんですよね。
「やらなくてもいいのにやった」的なニュアンスが感じられるんです。
そこで、この「わざわざありがとうございます」という言い回しについて、
なぜ失礼なのか?
どのように修正したら良いのか?
をまとめてみたいと思います。
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わざわざの意味と受け取り方
「わざわざ」という言葉の意味を辞書で調べると、
- 何かのついでではなく、そのためだけに行う
- しなくてもよいことをする
という2つの意味が載っています。
目上の人などに使うと失礼な気がしてしまうのは、上に書いた2つのうち、2)の方の意味があるからなんです。
私達は普段の会話の中で、どちらの意味でも、何気なく使っています。
ですから、「わざわざありがとうございます」という文を見た時、そのうちの1つの意味を思い出してしまうのでしょうね。
そうなると失礼になるかどうかは相手次第。
不快に思われる可能性は否定できないので、できれば避けたい文ですね。
「わざわざありがとうございます」の修正はどうする?
では、実際にどのように修正したら良いのでしょうか。
いくつかの修正パターンを考えてみました。
「わざわざ」と「ありがとうございます」の間に何か入れる
わざわざ何をしてくれたのか、しっかりと説明することで、ニュアンスが伝わりやすくなる場合があります。
例えば、以下のような感じです。
×先日は、わざわざありがとうございます。
→ ◯先日は、わざわざお越しいただき、ありがとうございます。
→ ◯先日は、わざわざお手配を頂き、ありがとうございます。
前にへりくだる文を入れる
「わざわざありがとうございます。」の前にへりくだる文を入れることで、正確なニュアンスが伝わることがあります。
×先日は会場までお越しいただき、わざわざありがとうございます。
→ ◯先日は、このようなところまでお越しいただき、わざわざありがとうございました。
「このようなところ」とへりくだることによって、「わざわざ」の意味を誤解のないよう伝えられます。
「わざわざ」を使わない
そもそも「わざわざ」という言葉が二つの意味を持つことが問題・・・と考えるなら、この言葉を使わなければ良いわけです。
×先日は弊社までお越しいただき、わざわざありがとうごうございます。
→ ◯先日は弊社までお越しいただき、誠にありがとうごうございます。
「わざわざ」という言葉を使わなくても、スッキリと意味が通りますね。
同じ言葉が2つの意味を持つ時、受け手によってはこちらの意図とは異なる方で捉えることは十分に考えられます。
そんな時の対処方法が、ビジネスでしっかりと使いこなせると良いですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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