もう20年以上、塾経営をしていて、私自身も中2の娘がいます。
しょっちゅう保護者と面談していると、娘がお父さんとうまくいっていないという話はよく聞くんですよね。

で、正直、少しでも良い方向に持っていけるのは小学生の高学年がギリギリ。(間に合わないことの方が多い印象)
中学生くらいになったら、もう時期が来るまで待つしかないんですね。対策のしようがない。
高校生になったら、もうお手上げです。

そんな現場を見てきたからこそ、この記事は、娘が生まれた新米パパや、まだ娘さんが小さくて相思相愛で幸せな時代を送っているパパに読んでほしいと思って書きました。

娘が父親を嫌いになる時期は、ある日突然やって来ることが多いです。
そうなる前に、ちょっとでも以下のことを心がけてトライしてみてくださいね。

娘が父親を嫌いになる大きな理由は3つ

今まで接してきた方を見てみると、娘が父親を嫌いになっている原因は以下のようなものが多いです。

  • 母親が父親をバカにしている
  • 父親が不潔
  • 父親が自分の考えを娘に押し付けがち

1番目は妻との関係になるので、ちょっとこの記事では省きます。
2番目は、単純に心がけてほしいんですが・・・ただ、どちらかというと、父親が嫌いな度合いを助長する感じのもので、根本原因ではない印象があります。
「そもそも汚いしね・・・」という諦めをしているけどそこまで父親を嫌ってはいないケースだってあります。

で、一番多いのは3番目のパターン
父親は自分が正しいと思っているし、まさかそんなことで嫌われるわけないって勘違いしているケースがとっても多いんです。
でも、これだけは、本当に嫌われる原因になるのでちょっと注意しましょう。

娘に嫌われないための5つの対策

話を聞く

娘の話を聞く・・・まずはこれが根本。
これ、奥さんとの関係でも大事ですね。

女性ってまずは話を聞いてほしいものです。
別に解決策を言ってほしいわけではない。

友達のこと、学校のこと、勉強のこと、もちろんテレビや遊びのこと・・・何でもそうなんですが、娘が話す時間が9、父親が話す時間は1で十分です。

それを遮って、
「お父さんが子供の頃はな・・・」
「それは、違うよ・・・」
「こうしたらいいんじゃないか・・・」
など、求められてもいないのに、娘のためと思ってガンガン話してしまう父親って普通に多いものだと思います。

黙って、穏やかに話を聞く
アドバイスは本当に困ったときだけ。
大概のケースは、相手の背中をポンと押して元気付けてあげるだけで、「お父さん頼りになる」って思ってもらえますよ。

叱るときは短くシンプルに

説教ばかりしている上司って嫌われますよね。
あれと同じ。

叱り始めてもくどくど続けるのはダメです
叱るときは、短時間にシンプルに。
誰が考えても「それは悪いよね」っていう部分だけ取り出して、短くしかる習慣をつけてください。

怒り続けない

娘に対しては、怒り続けるのは御法度。
息子なら、一度怒ったら、いつまでも不機嫌でいた方が良いですね。
男は強いものに対しては、怖だって尻尾丸めてくっついて行きます。(私もです。笑)
それに、すぐに許すと、「どうせ許してもらえる」と思って調子に乗ります。

でも、女性ってどうもその辺りの感覚が違うんですよね。
叱った後にも不機嫌が続くと、娘は、「ただの不機嫌なおっさん」として捉えます
男性に比べると、目上の人であってもクールに評価している印象です。

なので、シンプルに叱ったら、いつまでも不機嫌でいない。
悪いことしたら叱るけど、基本は優しいお父さんというスタンスがベターです。

清潔にする

清潔にする・・・はい、基本中の基本です。
まずは、「家族の中で一番不潔」というポジションをとらないこと。
誰か一人くらい自分より不衛生な人がいるとか・・・もしくは自分は最下位だけど、まあ、汚いことはしていないというレベルにはなりましょう。

ただ、前にも書いたように、これは、娘が父親を嫌いになる度合いを助長するだけのこと
根本ではありません。

ベタベタしない

いつまでも、
お父さんと結婚したい
なんて言っている娘はいません。

ベタベタしていても、そのうち離れていくものです。

なので、お父さん、娘さんからベタベタされても、自分からはベタベタしないでください

父親から娘にベタベタしていると、成長に伴ってどこかのタイミングで必ず嫌がられます。
そして、その一瞬で全てが終わってしまいます。
もう、取り返しがつきません。

娘にしたって、急に嫌になった理由なんて、ないんですから
成長して、生理的に、本能的に、父親とベタベタしたくなくなっただけなんです。

なので、娘からベタベタしてくっ付いてくる小さいうちから、少し嫌がる素振りしながら付き合っているのが良いですね
ベタベタされても自分からはしない。
そうすれば、結果的に、娘が自分で適度な距離を保ちながら、良好な関係を築いてくれますよ。