西アフリカに位置するマリ共和国には、世界でも珍しい泥でできたモスクがあります。
1988年には、モスクのあるジェンネ旧市街が世界最遺産に登録されました。
しかし、建物が泥でできているという性質上、100年後には見られない可能性が高いとして、「危機遺産リスト」にも登録されているんです。
それなら建物がちゃんと残っているうちに見ておきたい!、そう思い実際に見てきました。
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バマコからジェンネへ
モスクのあるジェンネへは、マリの首都バマコからバスで行くことができます。
朝の7時ごろに出発して、ジェンネに着いたのは17時過ぎだったので、10時間程度でした。
西アフリカでの移動は1台のセダンに詰め込むだけ詰め込んで、というスタイルが多いんですが、マリで初めて普通の大型バスに出会いました。
いつもなら同じ目的地へ向かう乗客が集まるまで、何時間でも延々と待っていたのですが、今回はたったの1時間遅れで出発!
しかもちゃんと一人一席ある!!
いやー、当たり前のことなんですけど、西アフリカだと当たり前じゃないことばかりだったので感激してしまいました笑
バスはジェンネへの直通ではなく、モプティ行きなので、事前にドライバーに言ってジェンネカリフールで降ろしてもらいます。
そこからは小型のバスへ乗り換えジェンネへ。
こちらのバスは完全なローカル仕様で、車内は人と物でぎゅうぎゅう詰めでした。
ジェンネの大モスク
モスクは町の真ん中に建っていて、周りには高い建物がないので、どこからでも目に付きます。
もともとは1280年頃に、コワ・コアンボロ王が建てたものでしたが、現在のものは1907年に再現されたものだそうです。
屋根は100本の柱で支えられているそうです。
この突き出した感じがまたかっこいいですね。
こんな泥の建物は乾燥しているマリだからこそ。
日本だと湿気も多いし、梅雨や夏の時期は雨ですぐに崩れそう…
100年後には見られなくなってしまうかもしれない泥のモスク…
こんなにもすごい建築物がなくなってしまうのは惜しいですね。
なんとか後世まで残って欲しい、そう思わせるほど迫力のあるモスクでした。
ジェンネの旧市街
町の普通の家もやはり泥でできています。
造りも見た目も、どの家も同じため見分けがつかず…
しかも通りから一歩路地へ入ると、迷路のように入り組んでいるため、すぐ迷子に。
日中はいいのですが、日が落ちると本当に家の見分けがつかなくなってしまい、実際自分の泊まっていた宿が一度わからなくなってしまいました笑
ジェンネの子供達はかなり人懐っこく、歩いていると向こうから寄ってきてくれます。
しかも写真を撮ってもらうのが記念のようで、カメラを見るたびに「フォト!フォト!」の呼び声が。
しかし、一度写真を撮ると、次から次にどこからともなく子供達が現れてくるのでキリがありませんでした笑
月曜日はマーケットの日
月曜日にはモスク前の広場でマーケットが開かれます。
この辺りでは結構大きいマーケットのようで、周辺の町からも商人がわざわざやってくるとのことでした。
食べ物から日用雑貨まで、とにかくいろいろな物が売られていました。
ジェンネの風景
泥のモスクを正面から。
イスラム教の聖典「コーラン」。アラビア語で書かれているが、ほとんどの人は読めないと言っていた。
マーケットの様子。
大量の香辛料。
ジェンネ近くの村の家。
中では女性が壺をつくっていた。
完成した壺。
この村には、巨大なイアリングをつけた女性がいる。
ジェンネの子供達は、本当に写真を撮られるのが好きなようだった。
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