「バロンドール」は、サッカー選手に与えられる最も名誉ある賞と言っても過言ではありません。
しかし、MFやFWの選手に偏重していたり、投票者の主観が反映されていたり、所属クラブや代表での成績次第だったり、選び方に疑問がないわけでもないですが(笑)

そんなバロンドールの歴代受賞者をまとめてみました。

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バロンドールとは

バロンドールは「フランス・フットボール」というフランスのサッカー誌の主催で選定しています。

元々のバロンドールは今のバロンドールとは少し異なっていました。

始まったのは1956年で、当初はヨーロッパ国籍の選手だけが受賞対象となっていました。
1995年になると、ヨーロッパのクラブに所属している全国籍の選手が対象となりました。
また、2007年から現在に至るまでは、世界中でプレーする全選手が対象となっています。

現在のバロンドールは、まさに世界最高のサッカー選手に与えられる賞と言えますね。

バロンドールとFIFA最優秀選手賞の違い

バロンドールと同じく、選手個人の賞として「FIFA最優秀選手賞」というものもあります。

このFIFA最優秀選手賞は、1991年から始まったものなのでバロンドールよりも歴史が浅いですね。
また、2010年から2015年までは、「FIFAバロンドール」という名称でバロンドールと統合されていました。
2016年から現在に至るまでは、「ザ・ベストFIFAフットボールアウォーズ」となってバロンドールとは別物となっています。

バロンドールとFIFA最優秀選手賞(ザ・ベストFIFAフットボールアウォーズ含む)の大きな違いは以下の通りです。

投票する人の違い

バロンドールは世界中のサッカー記者の投票で決められます。
それに対して、FIFA最優秀選手賞は各国代表チームの監督とキャプテンの投票によって決められます。
ただし、同じ国の選手には投票できないことになっています。

部門の違い

バロンドールは、あくまでも全サッカー選手の中で最優秀選手を一人選ぶものです。
FIFA最優秀選手賞は、部門がいくつかに分かれています。

男子最優秀選手賞・女子最優秀選手賞・男子最優秀監督賞・女子最優秀監督賞の4つがあります。

2011年に女子ワールドカップで優勝した日本からも、澤穂希選手や佐々木則夫監督が選ばれていますね。
また2016年には、岡崎慎司選手が所属していたレスターシティをイングランドプレミアリーグの優勝に導いたラニエリ監督も選ばれています。

そういった点では、バロンドールよりもFIFA最優秀選手賞の方が、日本人にとっては身近に感じるかもしれません。

バロンドール歴代受賞者

バロンドールは元々は欧州国籍の選手だけが対象でしたが、1995年より全国籍の選手が対象になりました。
そこからの現在に至るまでの歴代受賞者をまとめます。

年度 受賞者
1995 ジョージ・ウェア
(リベリア/パリ・サンジェルマン、ACミラン)
1996 マティアス・ザマー
(ドイツ/ドルトムント)
1997 ロナウド
(ブラジル/FCバルセロナ、ACミラン)
1998 ジネディーヌ・ジダン
(フランス/ユヴェントス)
1999 リバウド
(ブラジル/FCバルセロナ)
2000 ルイス・フィーゴ
(ポルトガル/FCバルセロナ、レアル・マドリード)
2001 マイケル・オーウェン
(イングランド/リヴァプール)
2002 ロナウド
(ブラジル/インテル、レアル・マドリード)
2003 パベル・ネドベド
(チェコ/ユヴェントス)
2004 アンドリー・シェフチェンコ
(ウクライナ/ACミラン)
2005 ロナウジーニョ
(ブラジル/FCバルセロナ)
2006 ファビオ・カンナヴァーロ
(イタリア/ユヴェントス、レアル・マドリード)
2007 カカ
(ブラジル/ACミラン)
2008 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/マンチェスター・ユナイテッド)
2009 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FCバルセロナ)
2010 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FCバルセロナ)
2011 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FCバルセロナ)
2012 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FCバルセロナ)
2013 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/レアル・マドリード)
2014 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/レアル・マドリード)
2015 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FCバルセロナ)
2016 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/レアル・マドリード)
2017 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/レアル・マドリード)

改めて振り返ると名だたる名選手がズラリという感じです。

しかし、この期間だけで見ると、DFの選手はファビオ・カンナヴァーロだけでMFとFWに偏重しがち。
また、2008年からはメッシとCロナウドしか受賞しておらず、偏りも否めません。
もちろん彼らが受賞に値するプレーをしているということに間違いはないのですが。

メッシとCロナウドがいなかったら誰にバロンドールが!?

2008年から2017年までは、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドしか受賞していません。
しかもスペインがW杯で優勝した2010年以外はずっと1位2位を占めています。

しかし、もちろん実際には他にも優秀な選手はたくさんいました。

そんな「メッシとCロナウドがいなければバロンドールを受賞していたはずの名選手!」をまとめてみました。
ちなみに2007年は、メッシとCロナウドを抑えてカカが受賞していますね。

年度
2008 フェルナンド・トーレス
(スペイン/リヴァプール)
2009 シャビ・エルナンデス
(スペイン/FCバルセロナ)
2010 アンドレス・イニエスタ
(スペイン/FCバルセロナ)
2011 シャビ・エルナンデス
(スペイン/FCバルセロナ)
2012 アンドレス・イニエスタ
(スペイン/FCバルセロナ)
2012 フェルナンド・トーレス
(スペイン/リヴァプール)
2013 フランク・リベリー
(フランス/バイエルンミュンヘン)
2014 マヌエル・ノイアー
(ドイツ/バイエルンミュンヘン)
2015 ネイマール
(ブラジル/FCバルセロナ)
2016 アントワーヌ・グリーズマン
(フランス/アトレティコ・マドリード)
2017 ネイマール
(ブラジル/パリ・サンジェルマン)

まとめてみると…スペインやFCバルセロナの選手はやはり強いですね。
逆にレアル・マドリードの選手は、バロンドールを受賞しているCロナウド以外に入っていないのは意外かもしれません。

個人的には、2014年のノイアーは受賞しても良かった気がしますね。
CL優勝年度の2012-2013はバイエルンからリベリーが入っているので、まぁ譲るとしても…。
2014年前後のバイエルンのリーグ戦やカップ戦での成績・ドイツ代表での2014年のW杯優勝など、ノイアーの活躍は素晴らしいものでしたからね。
ノイアーかラームがバロンドール獲れたらいいなぁとは思ってました。

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