「投稿サイトで発表した音源が溜まってきたのでCDを作ってみたい!」
そんなことを考えたことはありませんか?
今やプロのミュージシャンだけでなく、誰もが簡単に音源を発表・販売できる時代です。
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誰もがCDを制作・販売できる時代に
一昔前までは、アマチュア音楽といえばインディーズバンドが主でした。
インディーズバンドはライブハウスでライブをやってCDを売って…という活動が主でしたが、多くの人に聞いてもらうことは難しかったですね。
しかし、DTMやインターネットの普及によって、音楽作品をより多くの人により簡単に届けることが可能になりました。
Youtubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトや、SoundCloudやクレオフーガなどの音楽投稿サイトで簡単に作品を発表することができます。
それによって、聴き手だけでなく作り手の数も爆発的に増えた気がします。
そして、音楽作品を作っているとどうしても”プロの真似事”のようにCDを作りたくもなるもの(笑)
かく言う僕も、趣味の範囲で音楽作品をインターネットで発表して、CDを作って売って…と言う活動をしておりました。
これから「CDを作ってみたい!」と思っている方に少しでも役に立てるように、どんな感じでCDを作っていたかまとめていきます。
僕の経験談が主ですが、ぜひ参考にしてみてください!
CDを作るまでの大まかな流れ
CDを作るにあたっての大まかな流れは、
- 音源を用意する
- CDを制作する
それだけです!
この記事を読んでいる方は、おそらく音源がある状態の方だと思うので…その前提で話を進めていきます。
「音楽を1から作ってみたい!」と言う段階の方は、ごめんなさい、他のサイトを参考にしてください><
音源を用意する
音源を用意すると言っても、なんでもかんでもありゃいいってもんではないです。
ファイル形式
音質という点で、音楽ファイルの形式は「WAV(.wav)」か「AIFF(.aiff)」で用意しましょう。
「WAV」と「AIFF」は圧縮されていない音楽ファイルの形式なので、音質が一番いい状態です。
汎用性を考えると、個人的には「WAV」がベストかなと思います。
もちろんデジタル化されてる段階で、アナログなものとは違うのですが…CD自体がそもそもデジタルなので問題ないです。
音楽ファイルの形式でよく使われている「MP3」や「AAC」ファイルは圧縮されているので音質が劣化しています。
「WAV」と「MP3」を聴き比べても違いがわからないかもしれませんが、聴く人や再生機器によっては違いが明白だと思います。
あ、ちなみに僕はそんなに違いがわかりません(笑)
まとめると、CDを作るなら音源のファイル形式はWAVかAIFFで用意しておく!ということです。
マスタリング
ミキシングが終わると、音楽作品として完成したという感じがしますね。
CDを作るときは、さらにマスタリングという工程が必要になります。
CDアルバムを作るときに、収録されている各曲の音量や音質が異なると、聴いている方はかなり疲れてしまいます。
そこで、CD収録曲の音量や音質を揃える工程がマスタリングです。
DAWを使っている方は、マスタリング用のプロジェクトを作ることができると思うのでそれを使います。
ザックリとやることをまとめると、全体の音量音圧音質を揃えるということですね。
EQ・コンプレッサー・リミッターなどを使って仕上げます。
マスタリングはCD制作業者にお願いすることもできますが、プロがやると圧倒的にすごいものになるので結構お金がかかります(笑)
CDを制作する
音源が用意できたら、次はいよいよCD制作です。
一言にCD制作と言っても、いくつかの要素に分かれています。
ケース
ケースはCDを入れるためのケースです。
一般的なCDのサイズでも、ジュエルケース・スリムケース・紙ケース・不織布ケースなどの選択肢があります。
市販されているCDによく使われているのがジュエルケースで、薄いのがスリムケースです。
無料配布のCDであれば不織布ケースもよく使われていますね。
その他、2枚組のものやDVDのようなトールケースなども使えます。
ジャケット
音源以外だと、ここが最も苦労するところだと思います。
細かく分けると、ジャケット・帯・バックインレイの3点があります。
これらは自分で作ることもできると思いますが、よっぽどキレイに作れない限りは業者に任せた方がいいと思いますね。
ジャケットはいわゆる歌詞カードです。
まず、ページ数を考えないといけません。
市販のCDの歌詞カードを見るとわかりますが、横長の紙を折って冊子状にしています。
ですから、4ページの倍数が基本です。
例外的なものとしては、折らないサイズの紙1枚で裏表の2ページ、三つ折りの6ページなどもあります。
紙ケースの場合は、四つ折り8ページなど、さらに色々なバリエーションが選択できると思います。
ジュエルケースの場合は、ジャケットの他に帯やバックインレイもあった方がいいですね。
必須というものではないですが、帯やバックインレイがあるだけで、しっかりしたものだなという印象を与えることはできます。
レーベル
CDのレーベル面には印刷が必要です。
なくてもいいんですけど、さすがに真っ白じゃかっこつかないので。
家庭でもCDのレーベル面に印刷できるプリンターがあるので、CD-Rなどで作る場合はそちらを使うのが良いですね。
しかし、けっこうめんどくさい上になかなかキレイに印刷できないので、業者に頼んでしまった方がラクでしょうね。
デザインデータ
ジャケットやレーベルの印刷を自分でやる場合は自分の環境次第です。
業者に印刷を頼む場合は、IllustratorかPhotoshopのデータでないと処理してくれません。
業者に印刷を頼みたいけどイラレやフォトショを持ってない人は、ソフトを買うか知り合いに頼むかデザインやデータ作成も業者に頼むか、ですね。
CD
CDに音源を入れるのが、一番大切ですね。
大きく分けて2パターンあります。
CDプレスかCD-Rコピーです。
プレスは市販のCDで使われている手法であり、ディスク面に物理的な凹凸をつけて保護して…というものです。
凹凸をつけるための型から作る必要があり、自宅で自分でやるにはあまりにも非現実的なので業者に頼むしかありません。
コピーはCD-Rを使ってオーディオCDを複製するものです。
これは家庭のCDドライブを使ってやる(いわゆる”手焼き”)ことも可能です、手間はかかりますけどね…。
ただ、50枚や100枚の規模になってくると自宅でせっせとやるにはめんどくさすぎるので、業者に頼むのもありです。
このコピーをやってくれる業者も多いですし、プレスに比べると圧倒的に安いです。
枚数と料金の関係から考えると、100枚未満ならCD-Rコピー、100枚以上ならCDプレスぐらいですね。
ただ、100枚でCDプレスをしてくれる業者があったとしてもかなり割高になります。
500枚、1000枚レベルじゃないと1枚あたりのコストがわりに合わなすぎると思います。
また、そもそもプレスはそれぐらいの規模じゃないと受け付けてくれない業者も多いです。
ラッピング
もし販売を前提としているなら、最後に上記のものをまとめて包装する必要があります。
主な包装の種類は以下の3種類です。
キャラメル包装
キャラメル包装は一般的なCDのようなビニール状の包装で、ツマミを引っ張って開封するものです。
これが一番便利な気はしますが、自宅でやるには難しいでしょうね。
OPP包装
逆に自宅で自分でやるならこのOPP包装。
袋状になっていて、付着してるノリで止めるものです。
どうしても簡易的な感じはしますが、使い勝手は良いですね。
シュリンク包装
シュリンク包装は、CD以外の商品にもよく使われているピタッとはりついたビニールです。
「どっから開けるんだよ!」となります(笑)
CDの場合は無理に開けようとすると、ケースなどを傷つけてしまうリスクに繋がります。
ラッピングまとめ
自宅で自分で包装する場合、OPPはバラ売りの袋を買ってきて入れるだけですね。
シュリンクは専用の機械はあるようですが、わざわざ買うほどでもないような気がします。
キャラメルは業者に頼みましょう(笑)
超個人的にオススメの業者
CD制作について、上記の工程を全部自分でやるのはなかなか難しいもの。
業者に頼んだ方が良いのですが、印刷やCDプレスなどをバラバラで業者に頼むのは面倒な上にかえって費用がかかってしまう場合も。
ですから、僕は一括して業者に発注しちゃってます。
いつもお願いしているオススメの業者はサウンドプレスさんです。
音源とイラレのデータを送るだけで、あとはパッケージまで一括でお願いできる上に、手間とコストを考えると圧倒的にお得感があります。
少数ロットから対応してくれるのでかなり助かりますね。
ただ、サウンドプレスさんの難点は、鹿児島にあるということ。
東京間の郵送に早くても2日はかかるので、それも見越して発注しておかないといけませんね。
もちろん、海外工場でやってる業者に比べたら幾分近いし早いですけど(笑)
作ったCDを販売する場所
作ったCDの販売ルートも今は様々。
ライブハウスや一般のCD屋さんで売るのはなかなか難しいですが、販売するのが比較的ラクな場所もたくさんあります。
M3
音楽に的を絞った同人即売会である「M3」も誰でも出展することができます。
こちらは、かなり幅広いジャンルの音楽CDが売られていますね。
同人音楽をやっているなら必見のイベントです。
コミックマーケット
まずは、日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット」、いわゆるコミケですね。
同人誌以外にも同人CDも多く販売されています。
イベントの性質上、ボーカロイド・東方・ボイスドラマなどが多い印象です。
BOOTH
インターネット上で委託販売をしている「BOOTH」も便利です。
音楽の場合は、CDそのものの委託販売とDL販売が利用できるので、そもそもCDがなくても出展することが可能ですね。
せっかく作った音楽作品ですから、より多くの人に聴いてもらえるように自分に合ったスタイルで販売にチャレンジしてみてください!
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