都立入試問題 平成30年度(2018年度)理科大問1の問6の解説です。
都立入試や高校受験全般という観点で解説を書いていきます。
過去問を解いたときなどの参考にしてください。
その問題の解き方だけでなく、併せて覚えておくべき周辺知識も簡単に紹介します。
都立高校の過去問は、東京都教育委員会のWEBサイトで閲覧およびDLをすることができます。
必要に応じて参照してください。
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問6 分解
大問1の問6は、分解に関する問題で、配点は4点です。
ア
炭酸水素ナトリウムの熱分解は、都立入試において出題頻度が高い問題のひとつです。
まず、加熱した試験管の中に液体が発生する場合、加熱部分に液体がたまらないように傾けないといけません。
この問題であれば、試験管の底を加熱しているので、試験管の口を下げてそちらに液体がたまるようにします。
なぜなら、加熱部分に液体が入り急激に温度が下がると、試験管が割れる可能性があるからです。
それは記述問題でも聞かれることがあるので覚えておきましょう。
また、炭酸水素ナトリウムを熱分解すると、炭酸ナトリウム(固体)・水(液体)・二酸化炭素(気体)が発生します。
炭酸ナトリウムは、炭酸水素ナトリウムよりも強いアルカリ性で、フェノールフタレイン溶液が濃い赤色になります。
発生した液体が水であることは、塩化コバルト紙が赤くなることで判別ができます。
二酸化炭素は、石灰水に通すと白く濁ることで判別ができます。
分解したら何が発生するのかだけでなく、どうやってそれを判別するかも必ず覚えておきましょう。
選択肢にあるリトマス紙は、酸性・アルカリ性を判別することができます。
酸性だと青いリトマス紙が赤くなり、アルカリ性だと赤いリトマス紙が青くなります。
中性だと色が変化しないため、中性である水を判別することはできません。
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