都立入試問題 平成29年度(2017年度) 国語大問2の解説です。
都立入試や高校受験全般という観点で解説を書いていきます。
過去問を解いたときなどの参考にしてください。
配点は(1)〜(5)が各2点、合計10点です。
たかが漢字と思うかもしれませんが、配点の割合を考えると非常に大きいところです。
確実に取っておかないといけません。
都立入試の漢字の書きは、小学校〜中学校2年程度のレベルが中心。
簡単な漢字でも正確に書けるように練習をしておきましょう。
都立高校の過去問は、東京都教育委員会のWEBサイトで閲覧およびDLをすることができます。
必要に応じて参照してください。
スポンサードリンク
(1)イチジルしく
情報技術がイチジルしく進歩する。
著しく
「著しい」の意味は、「はっきりとわかる」「明らかに」ということ。
送り仮名が少し難しい読みですが、都立入試においては送り仮名は不問です。
しかし、覚えておいてください。
また、「警察署」などの「署」と混同しないように注意しましょう。
(2)ゼンセン
決勝でゼンセンしたチームに観衆が拍手を送る。
善戦
「善戦」の意味は、「力を出し切って戦う」ということ。
「善戦」は良い意味で使われる言葉ですが、「善戦むなしく敗退した」などのように「よく戦ったけど負けた」という場合に使うことが多いですね。
「前線」や「全戦」としないように注意しましょう。
(3)ザイゲン
自然と調和した町づくりに必要なザイゲンを確保する。
財源
「財源」は、「お金の出どころ」ということ。
何かをするのに必要なお金をどこから集めているのか、ということを表すときに使います。
まさにお金の「源」ですね。
(4)ヨウカン
明治時代に建てられた、れんが造りのヨウカンを訪ねる。
洋館
「洋館」の意味は、「西洋風の建物」ということ。
「和洋」などのように、「和」だけで日本風、「洋」だけで西洋風(ヨーロッパ風)であること表しています。
映画の洋画や、音楽の洋楽がそのような使い方ですね。
(5)アびる
新人監督の作品が世界的な映画賞を受賞し、脚光をアびる。
浴びる
「脚光を浴びる」の意味は、「世間から注目される」ということ。
「浴」という漢字は、「入浴」などでも使います。
水を浴びる、という使い方からも編がさんずいであることを考えましょう。
スポンサードリンク