コーヒー豆の産地として思い浮かべる地域といえば…ブラジル・グアテマラなどの中南米、エチオピア・ケニアなどのアフリカ、インドネシアなどの東南アジアが有名どころかと思います。
しかし、意外なことに国内でも少数ながらコーヒー豆の栽培が行われているって知っていましたか?
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コーヒー栽培
まずはコーヒー豆がどのような条件で栽培されているのかを見てみましょう。
実はコーヒーというのは意外に繊細で、生育できる条件が限られているんです。
生育に必要な条件は次の4つ。
- 平均気温が20度以上
- 年間降水量が1500~2000mm
- 水はけの良い土壌で、やや酸性
- 日当たりが良い
これらの条件を満たしている場所を「コーヒーベルト」と言います。
具体的には、赤道を挟んで南北回帰線(北緯25度、南緯25度)に挟まれたエリア。
出典:Wikipediaより
赤道直下だと暑すぎるイメージがありますよね。
そのため、こうした地域では標高が500〜2500mの高地・山地で栽培していることがほとんどです。
日本でコーヒーベルトに位置する場所は?
では、日本でこのコーヒーベルトに位置している場所はどこかというと…
沖縄と奄美諸島の徳之島の2つだけ。
どちらも、コーヒーベルトの北限ギリギリに位置しています。
特に沖縄は緯度がハワイとほぼ同じと、より恵まれた環境のため、日本でコーヒー栽培が最も盛んな地域となっています。
日本初のコーヒー栽培は小笠原
コーヒーベルトには含まれていないのですが、小笠原諸島でもコーヒーの栽培が行われています。
これは、海洋性の温暖な気候のおかげ。
また、小笠原は実は日本で初めてコーヒー栽培が行われた場所でもあります。
明治時代、小笠原では熱帯植物が試験栽培されていました。
そうした植物の中に、コーヒーの木も含まれており、栽培に成功したとの記録が残っているそうです。
現在でも、生産量は年間200kgとわずかながらも生産が行われており、小笠原コーヒーとしてブランド化されています。
ただ、小笠原だけでなく、いずれの地域も台風の通り道となっているため、大規模栽培は難しいそうです。
それでも、農家の方々の努力によって生産されている国産コーヒー。
飲む機会があれば、ぜひ試してみてください!
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