ベルギーといえばチョコ、というくらいベルギー産のチョコレートは有名ですよね。
GODIVA(ゴディバ)なんかは、すっかりお馴染みの人気ブランド。
しかし、ベルギーはチョコの原料であるカカオの生産国ではありません。
では、どうしてここまで有名になったのでしょうか?
ここでは、ベルギーとチョコレートの歴史を解説します。
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アフリカの植民地が理由?
チョコレートの歴史①で触れましたが、ヨーロッパでチョコが広まった一番の理由は、植民地を持っていたということ。
奴隷たちを働かせ、安価でカカオを調達することができたので、大量のチョコの製造が可能になったのでした。
例えば、カカオ豆の生産量1位のコートジボワールはフランスの植民地、2位のガーナはイギリスの植民地でした。
ベルギーもアフリカに植民地を持っており、それがコンゴ民主共和国・ルワンダ・ブルンジの3カ国。
このうちコンゴでカカオ栽培が行われ、ベルギーは上質なカカオを手に入れることができました。
しかし、実はコンゴはカカオの主要な生産国ではないんです。
表を見てみると、コンゴの生産量はごくごく僅かですね。
コンゴはカカオの栽培にはあまり適さない地であったため、当時のベルギー国王レオポルド二世は、カカオより収入の見込める天然ゴムの栽培に力を入れていました。
しかし、先住民をあまりにも過酷な状況で働かせていたため、コンゴの人口は約70%も減少したとされています。
そのため、レオポルド二世は「ヨーロッパ最悪の宗主」と呼ばれました。
さて、このように「植民地があったからベルギーのチョコが広まった」というのは、完璧な理由ではないんですね。
ベルギーチョコが有名になったのには、他に別の理由があるんです。
やっぱり美味しさが一番の理由
結局のところ、ベルギーのチョコが有名になったのは、他の国のものと比べてベルギーチョコの方が美味しかったからです。
では、ベルギーのチョコだけが美味しかったのはなぜなのか?
秘訣はカカオ豆のフレンド
フランスやイギリスなど、他の国と違い、ベルギーは必要なカカオを自前ですべて調達することが出来ませんでした。
そこで、足りない分は他の国・植民地から仕入れることにしたのです。
その結果、様々な香り・味のカカオを使うことで、ベルギーのチョコは風味豊かな美味しいものとなったのです。
プラリネの誕生
また、ベルギーのチョコを有名にしたもう一つの要因が「プラリネ」です。
これは、ナッツ類に熱した砂糖を加えてカラメル化したもの。
もともとは鍋から溢れ出た砂糖が、ボールに入っていたアーモンドにかかって出来た「偶然の産物」だったのですが、これにベルギーのチョコレート職人が手を加えました。
プラリネをチョコレートのフィリング(中身)として使ったことで、ベルギーチョコは大人気となったのです。
まとめ
というわけで、ベルギーチョコが有名になった理由をまとめると…
- 植民地(コンゴ)から上質なカカオを手に入れることができた
- 他の地域のカカオを使うことで、風味豊かなチョコになった
- プラリネというお菓子が人気となった
これらのことから、ベルギーのチョコは他と比べて美味しくなり、有名になったというわけです!
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