寒〜い時期になると、あったかいお鍋が食べたくなってきますよね。
もつ鍋や水炊きなどの定番ものもいいですが、たまにはちょっと変わり種であんこう鍋なんていかがですか?
アンコウはそのグロテスクな見た目とは裏腹に、身は淡白で低カロリー、さらにコラーゲンなどの栄養素も豊富と、非常に優れた食材なんです。
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アンコウってどんな魚?
アンコウってなかなか食べる機会のない魚だと思います。
しかし実はこの魚、「西のフグ、東のアンコウ」と並び称されるほどの高級魚なんですよ。
東のアンコウとは言われていますが、実は水揚げ量が最も多いのは、フグで有名な山口県の下関。
てっきり茨城だとばかり思っていたので、これは意外でした。
出典:Wikipediaより
アンコウは体が柔らかく、表面にぬめり気があるため、普通の魚のようにまな板の上では捌けません。
そこで、捌く際にはアンコウの顎にフックをかけて吊るし、口から水を入れて膨らませてから解体する「吊るし切り」という独特の方法がとられます。
さて、そんなアンコウが美味しいのは、肝が肥大化する11〜2月とされています。
冬の寒い時期のため、美味しく頂くにはやはり、あんこう鍋が一番。
茨城であんこう鍋を食べるなら
有名なのはこの5エリア
出典:茨城県観光物産協会より
あんこう鍋で有名な茨城県ですが、もちろんどこでも良いというわけではありません。
県内でも特にあんこう鍋の盛んなエリアは次の5つです。
- 北茨城市
- 日立市
- ひたちなか市
- 水戸市
- 大洗町
中でも、大洗町にある「大洗ホテル」では、あんこう料理の提供期間中は毎日、あんこうの吊るし切りをロビーで実演しているため、食べるだけでなく、見る楽しみもあります。
あんこう鍋の種類について
一口にあんこう鍋といっても、味付け・調理の仕方によっていくつかの種類があります。
まず、味付けは味噌仕立てか醤油仕立てが一般的。
どちらもあっさりとした味付けのものが多いのですが、あん肝が入ることでコクのある旨味が出てきて、非常に奥深い味わいに…
このあん肝の濃厚な味がたまらないという人には、「どぶ汁」がおすすめです。
水は一切使わず、アンコウと野菜の水分だけで調理され、味噌で味付けされるため、その味わいはとにかく濃厚の一言。
ただし、この水を加えないどぶ汁(漁師風どぶ汁とも呼ばれる)は、クセが強すぎること、作るのに非常に手間がかかることから、現在ほとんどの店では出汁を加えたどぶ汁が提供されているようです。
それでも、肝をふんだんに使ったどぶ汁は、普通のあんこう鍋よりもずっと濃厚な味わいです。
なかなか食べる機会のないあんこう鍋ですが、一度食べてみると、淡白な身とトロッとしたあん肝の旨味にビックリするはず!
寒い冬には体を温めに、茨城まで足をのばしてみませんか?
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