最近、老人ホームで”拘束にあたる“ということを理由に、ベッドに柵をつけてもらえないということがありました。
事の発端は、祖母がベッドサイドで転んだ事。
ベッドに柵をして降りられないようにして欲しいと言ったのですが、施設としては、「拘束に当たる」ため、それは出来ない!言うんです。
ベッド横で転倒する事が多い祖母
私には 93歳の祖母がいます。
現在老人ホームに入っていて、そこそこ楽しくやってくれているようです。
ただ、ちょっと心配なことがありまして・・・それがベッド横での転倒。
自分で起き上がろうとしてベッド横で転倒することが何回かありました。
ショートステイで夜中によく転んでいた
まだ、ホームに入る前のことなんですが、ショートステイ(介護保険が使える、宿泊する施設)でよく転んでいました。
転ぶ時は、だいたい夜間ですね。
昼間はスタッフさんが付いてますし、いつも広いリビングで皆さんと一緒にいますから問題ないんです。
ところが夜になると、一人になってしまう。
トイレに行きたい時には、ナースコールでスタッフを呼ぶように言っていても、「一人で行ける」と思って、自力でベッドから立ち上がろうとする。
そこで、事故が起きることが何回かありました。
夜中でもスタッフさんが巡回してくださっているので、いつかは発見してもらえるものの、数十分〜数時間、そのままになってしまうわけです。
老人ホームに入所してからの転倒
老人ホームに入所した後も、ベッドから降りようとして転倒することがありました。
この頃は、基本的にオムツで用を足すようになっていたので、トイレ絡みでの転倒はありませんでした。
ただ、時々、自分で動いてみたくなるんですよね。
ある日、ベッドから自分で起き上がろうとして、ベッド横で転んでしまい・・・見回りに来たスタッフさんに発見されました。
この時には頭を打って出血をしてしまい、介護タクシーで病院へ搬送。
私も仕事を切り上げて祖母と一緒に病院へ行きました。
幸い軽い外傷で済んだので良かったのですが、出血を見た時にはどうなるかとヒヤヒヤしたものです。
老人ホームに戻ってから、施設長さんに「ベッドに柵をつけてもらえませんか?」と頼んだのですが、
拘束になるからダメ
なのだそうです。
老人虐待とかでよく施設が問題になりよね。
老人の身体的自由を奪うことは人権侵害にあたるということで、身体拘束については、厚生労働省からのガイドラインもあって、とても厳しい取り決めがあるようです。
とは言っても、家族としてはとても心配。
そこで、ベテランの介護士さんが、頭付近についている柵(ベッド全体の1/4くらいの長さ)を真ん中にずらすという妙案を思いついてくれました。
ベッドの真ん中に柵があると、足をベッドの外に出すのが難しくなりますからね。
これで、その後はしばらく転倒することがなくなったんです。
柵がズレていた!?再び祖母が転倒
しばらく安心していたところ、ある日ホームに行ったら、施設長さんが深刻な顔をして・・・
「申し訳ありません。スタッフが見回りに行ったら、転倒していまして・・・」
というお話。
どうやら、その時は、柵がいつもの真ん中の位置ではなく、頭の方にあったようなんですよね。
おそらく、祖母を車椅子から下ろしてベッドに横にするタイミングで、柵を一旦頭の方にずらし、そのまま真ん中に戻すのを忘れてしまった模様。
スタッフが見回りに来たら、ベットの横に、布団にくるまる感じで転倒していたそうです。
本人いわく、起きようとして転んだと。
毎日面倒見ていただいているわけですから、どうしても業務上のミスはつきもの。
完全な柵があればこんな危険に合わなかったのにと思ってしまいます。
大事にならなくてよかったものの、国の定める身体拘束の定義って一体何なのだろうかと疑問を持たざるをえませんでした。
厚生労働省が定める身体拘束の例
そこで、自宅に戻ってから、厚生労働省が「身体拘束」をどのように定めているのか?を調べてみました。
すると、厚生労働省のホームページには、身体拘束の事例として以下のようなものが載っていました。
- 自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む
- 転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る
出典:厚生労働省のホームページ
確かに、ベッドを柵で囲むことが事例として示されています。
また、例外規定も設けられていて、
- 切迫性
- 非代替性
- 一時性
が認められる場合は、身体拘束をしても問題ないということが書いてありました。
(ただし、本人や家族への説明を十分にする義務あり)
確かに介護施設での虐待の話を聞くと本当に怖いと思います。
ただ、そういった悪質な施設をなんとかするという話と、老人の命を守るための話は全くの別ものです。
家族の了承があれば、多少は何とかして欲しいと、切に願います。
何かあってからでは遅いですからね。