ネット上では巨人の星のゴーゴーダンスが面白おかしく取り上げられることが多いですが・・・
実は、このゴーゴーダンス、とても重いストーリー展開のターニングポイントになっているんです。
そこで、このゴーゴーダンスにまつわるストーリーを詳しく説明したいと思います。
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きっかけは、オズマの「野球ロボット」発言
そもそものきっかけは、入院中の飛雄馬のところに、雑誌の対談企画でやってきたオズマから「俺もお前も野球ロボットだ」ということを言われたこと。
この出来事をきっかけに、飛雄馬は、「自分はオズマとは違い、人間らしくありたい」と強く思うわけです。
人間らしくあるために飛雄馬が行ったことが
- 給料を釣り上げるために、契約更改で粘る(→結果、越年する)
- 親子三人でマンション暮らしをしようとする(→一徹が拒否。姉との二人暮らしが始まる)
- オーロラ三人娘の橘ルミとの恋愛(ここで、ゴーゴーダンス)
という3つ。
姉や番宙太の忠告を聞かなかった飛雄馬ですが、宮崎キャンプで、看護師美奈との恋愛の末、自分がうわべの華やかさに踊らされていたことに気づき、改心します。
(しかし、美奈は病死してしまいます)
ゴーゴーダンスはオーロラ三人娘の橘ルミとの出来事
さて、話を戻して、ゴーゴーダンスのくだりをもう少し詳しくお話ししますね。
飛雄馬は、テレビ局の企画番組で、オーロラ三人娘とボーリング大会に行くことになるのですが、そこには花形満・左門豊作という二人のライバルも呼ばれています。
花形も左門も、ボーリングの途中でも、ライバル飛雄馬を倒すことしか考えていません。
ところが、飛雄馬は、オーロラ三人娘にちやほやされてポーッとなりっぱなし。
それを見ていた花形も左門も、飛雄馬にスキを見つけます。
番組収録後、左門は出演料だけもらって(当時は手渡しなんですね・・・)兄弟に焼き芋を買ってソソクサと帰ります。
花形は、オーロラ三人娘の一人を自宅まで送るものの、「これ以上は時間の無駄」として、帰宅して練習に励みます。
ところが、飛雄馬と言ったら・・・
オーロラ三人娘の一人「橘ルミ」とゴーゴークラブに行ってしまうのです。
ここで登場するのが、ゴーゴーダンス。
飛雄馬は最初下手すぎて、周囲の嘲笑を買いますが、やがて慣れてくると上手に踊りこなします。
この時に、飛雄馬は橘ルミとのゴーゴーダンスを週刊誌にスクープされ、熱愛報道され、ここに飛雄馬の心の迷いのピークが描かれています。
このゴーゴーダンスのスクープを、父一徹、姉明子、川上監督、番宙太・・・みんな心配します。
結果、姉明子は飛雄馬のそばにいてあげることで、父一徹は飛雄馬の敵になることで、飛雄馬を成長させようとし・・・
父一徹は、飛雄馬・明子と別居するという悲しい結末を迎えてしまいます。
橘ルミとは、看護師美奈との出会いによって終わりを告げますが、飛雄馬の「人間らしくありたい」という心の迷いを象徴するものとして、巨人の星に君臨しているのが、ゴーゴーダンスなのです。
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