台北を観光する際に、おそらく旅行者が最も利用する交通機関がMRTだと思います。
MRTでも日本同様、ICカードが利用できるのですが、種類が多くて一体どれを選んでいいものか悩んでしまいます。

切符を買うよりICカード利用の方が確実にお得なのですが、ではどの種類を買うのがベストなのか?
利用できるすべてのカードをまとめてみました。

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台北MRTとは?


出典:台北市政府観光伝播局

まず、そもそもMRTとは何なのか?

MRTとはMass Rapid Transitの略で、日本語では「大量高速輸送」と訳されます。
ガイドブックなどでは地下鉄と書かれていることもありますが、実際には地下だけでなく、高架を走ったりもするので、外の風景を楽しむこともできますよ。

MRTは台北中に路線が伸びているので、普通の旅行者が観光する分にはこれで事足りてしまいます。
2017年3月には、桃園国際空港と台北市内を結ぶ空港線が開通したことで、より一層便利になりました。

さて、そんな便利なMRTですが、旅行者用の乗り放題券(パス)が非常に多く用意されています。
ちょっと困ったことは、その種類が多すぎ!

そこで、結局どれが一番使い勝手が良く、お得なのか調べてみました。

MRTの乗り放題券は全部で4種類

悠遊卡イージーカード

台北MRT・市バス・猫空ロープウェー・各コンビニなどで利用可能

こちらは乗り放題パスではなく、普通のICカードとなります。
日本で使われているSuicaやICOCAと同じものですね。

料金は100元ですが、これはデポジットではなくカード代ですので、返却時に戻ってこないので注意!
ただ、使いきれなかったチャージ分は払い戻しできます(手数料20元)。

カード自体で100元するのは損なように思えますが、これを使えば運賃が2割引となるんです。
また、1時間以内にバスとMRTに乗り継ぐ際には、運賃に応じて割引が効きます。

1, TAIPEI PASS台北観光パスポート

台北MRT・台北市と新北市の市バスに乗り放題

  • 1日券 NT$180
  • 1日券 NT$350(猫空ロープウェー版)
  • 2日券 NT$310
  • 3日券 NT$440
  • 5日券 NT$700

おそらく最もポピュラーな乗り放題券がこちらのTAIPEI PASS。
このカードを購入すると、「台北観光パスポート」がもらえます。

これは、台北101展望台など100箇所ほどで使える割引券が付いた、クーポンブックなんです。
このクーポンを使うことで、全体としてかなりお得なカードとなっています。

ただし、この冊子は数量限定となっているので、購入する際には事前に確認をしましょう!

2, FunPASS TAIPEI北北基おもしろカード

台北MRT・台北市と新北市の市バス・台湾好行シャトルバスに乗り放題

  • 無限周遊カード
  • 1日券 NT$1200、2日券 NT$1600、3日券 NT$1900

  • 交通周遊カード
  • 1日券 NT$180、2日券 NT$310、3日券 NT$440、5日券 NT$700
    1日券 NT$350(猫空ロープウェー版)

2種類用意されていますが、どちらも利用できる交通機関は同じです。
しかし、無限周遊カードの方には12箇所の人気スポットへの入場券が付いているんです。

普通こういうカードの入場券ってイマイチなところのものが多いんですが、このカードは違います!
なんと台北101(入場券NT$600)と故宮博物館(NT$250)といった、超定番のスポットの入場券が付いているんです。

12スポットすべての入場券の値段を合わせると、合計$2,170となるので、行きたい場所が多い場合にはお得なカードとなっています。

一方の交通周遊カードは単なるフリーパスで、入場券などは付いていません。

3, MRT一日乗車券(One Day Pass)

台北MRT(猫空ロープウェー不可)に乗り放題

  • 一日券 NT$150

文字通り当日に限り、MRTだけ乗り放題となるチケットです。

4, 台北MRT24時間チケット

台北MRT(猫空ロープウェー不可)に乗り放題

  • 24時間券 NT$180
  • 48時間券 NT$280
  • 72時間券 NT$380

一日乗車券との違いは、こちらは駅に入った時点から起算して24時間有効、という点。
遅くに台北へ着いた人などには、こちらの方が便利だと思います。

結局どれがお得なの??

さて、以上見てきたように、いろいろな種類のカードが利用できますね。
それでは結局のところ、どのカードを選ぶのが一番良いのでしょうか?

乗るだけならイージーカードがおすすめ

実は交通機関を利用するだけなら、普通のカードが一番お得なんです!
というのも、MRTの運賃はかなり安く、観光客が行く範囲なら一日に$180も使うかは微妙だから。

例えば、人気の夜市である士林夜市へ台北駅から行く場合、片道の運賃は20元(カード利用で16元)です。

そのため、一日のうちにそれほどあちこち周らないのであれば、イージーカードで十分でしょう。

台北101などに行くならパスがお得

しかし、もし台北101や故宮博物館など、いくつかの観光スポットを巡るつもりなら、乗り放題券を買った方がお得になります。
この場合、一番おすすめなのは「TAIPEI PASS台北観光パスポート」です。

TAIPEI PASSはクーポンが使える所が100箇所と多いので、使い勝手が良いです。

一方で、一日のうちに確実に観光スポットをいくつも周るという人には、「FunPASS TAIPEI北北基おもしろカード」の無限周遊カードがおすすめ!
ホームページで入場可能な施設一覧が見れるので、行きたい箇所と入場券の値段をチェックしてみましょう。

台北のカードは種類が多く迷ってしまいます。
けれど、選択肢が多い分、自分の予定合わせて使い分けられるのは良いですね。

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