青、青、青…
どこを見渡しても青一色が目に飛び込んでくる。

ここはモロッコ北部、リーフ地方の山中にあるシェフシャウエン(Chefchaouen)という街。
一般にはシャウエンと略して呼ばれている。

この街が世界中の旅行者にとって有名なのは、街全体がブルーに染め上げられているからだ。
家の壁から、道路、階段まで…すべてのものが濃い青から薄い青まで、実に様々な色の青で塗られている光景は、まさに絵本の世界のよう。

シャウエンが青い理由

一体なぜシャウエンの街がこんなにも青いのか?
それには諸説があるものの、はっきりとしたことはわかっていないらしい。

最も有力なものは、ここへ移り住んだユダヤ人がユダヤ教にとって神聖な色である青で染めたから、という説。
この他にも、単に虫除けのためとか、見た目に涼しくするためだとか、色々な説がある。

路地と猫

シャウエンだけでなく、モロッコの街はどこも細い通りが入り組んでいる。
城壁に囲まれた「メディナ」と呼ばれる旧市街は、まるで迷路のようにいくつもの路地が縦横無尽に張り巡らされていた。

ただ、シャウエンは小さい街なので、迷子になってしまう心配はあまりない。

路地が多いせいで、角を曲がるたびに街の雰囲気が変わり、むしろどんどん奥へ奥へと入っていってしまう。

シャウエンの街には猫が多い。
路地のそこかしこで猫を見かける。

観光客が多いため人馴れしているのか、どの猫も特に警戒しているという風でもなかった。

シャウエンの情景

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