北投温泉博物館

台北市内から電車でわずか30分ほどのところに、世界でも2ヶ所でしか入れないという、とっても貴重な温泉があるのをご存知ですか?
温泉の名前は「北投温泉」といい、台湾でも屈指の温泉街なんです。

台北から近いこともあり、日帰りでも十分に楽しめるこの温泉。
せっかくなら海外で貴重な温泉に浸かって、癒されてみませんか?

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北投石とは

北投石
出典:Wikipedia

北投石とは、明治38年に日本人の地質学者によって発見された鉱物です。
世界でも北投温泉と、秋田県の玉川温泉でしか採れない非常に貴重な石なんですよ。

北投石はラジウムなどの放射線を放出しているので、北投温泉も玉川温泉もラジウム泉となります。
玉川温泉はこの放射線のおかげで効能があるとして、湯治客の間では非常に人気。
数ヶ月先まで宿が埋まっていることもしばしばです。

しかし、台北の北投温泉ならそんな心配は必要なし。
市内から近いので、日帰りで楽しむこともできますよ!

北投温泉への行き方

台湾 北投温泉
出典:台北市政府観光伝播局

北投温泉へは、台北市内中心部からMRTで30分ほどです。
路線図の中心にある台北車站から、赤色の路線「淡水信義線」に乗り、淡水方面へ向かうと「新北投」駅がありますね。

温泉街は駅から歩いて5分くらいのところに拡がっています。

淡水信義線は、路線上に淡水や、士林、台北101などの人気観光スポットがあるので、温泉に入った後で他のスポットへ立ち寄るのもいいですよ。

温泉の特徴は?

北投温泉の特徴は、硫黄の成分が強いということ。
温泉が湧き出す川に沿って歩くと、硫黄の鼻をつく匂いを感じることができます。

台湾 北投温泉

泉質は白硫黄泉青硫黄泉鉄硫黄泉、の3種類。
ホテルの多くでは、刺激の少ない白硫黄泉を引いているようです。

気軽に温泉を楽しむなら公衆浴場へ

北投温泉は台湾屈指の温泉街のため、高級温泉リゾートがいくつもあります。
なかにでも、加賀屋と台湾企業との合弁である「日勝生加賀屋」は最高級の宿となっています。

こうしたリゾートに宿泊し、ゆっくりと温泉を楽しむのも良いですね。
しかし、そこまで時間が取れないという人には公衆浴場の利用がオススメ!

公衆浴場ならここがオススメ

台湾 北投温泉
出典:台北市政府観光伝播局

公衆浴場はいくつかありますが、一番のオススメは「千禧湯」です。
ここは水着着用の露天風呂で、コインロッカーやシャワーといった設備もあり、外国人旅行者も多く利用するため、入りやすい雰囲気となっています。

ただし、利用の際に注意点が二つあります。

  • 入替制のため、休憩の30分間は入れない
  • 着用する水着のルールが厳しい

千禧湯は5:30〜22:00まで営業していますが、約2時間ごとに30分間の休憩があります。
その間は浴場を利用できないので注意。

また、ここは男女共同の露天風呂のため、水着着用での入湯となっています。
しかし、その水着は何でも良いわけではなく、柄が派手ではなくピタッとしたもの、という決まりがあります。
イメージとしては学校の水泳の授業で使うようなものですかね。

そのため、海に遊びに行く時のようなものではNGとなる可能性が大きいです。
(ただし、女性の水着に関しては、基準はわりと緩めな印象でした。)

浴場入り口の脇で水着が販売されており、値段も250元〜と高くはなかったので、男性はここで水着を購入して入っている人がほとんどでした。

千禧湯の泉質は?

ここの泉質は青硫黄泉となっています。
そのため、白硫黄泉と比べて刺激は強めで、入ると肌にピリピリ・チクチクとした刺激が感じられました。

露天風呂は温度別に3つに分かれていおり、冷泉も1つあります。
一番下のお風呂はかなりぬるめで、ずっと浸かっているにはちょうどいい温度でした。

行った日は週末の夕方だったので、旅行者に加えて現地の人も来ており、風呂場はかなりのごった煮状態。
ゆっくり温泉を楽しみたいならば、平日や午前中など早い時間に行くのが良さそうです。

最後に、温泉から出る時は、必ずシャワーを浴びるようにしましょう!
なぜなら、この温泉は硫黄成分が強いので、洗い流さないと結構硫黄の匂いが体についてしまうのと、残った硫黄で皮膚がピリピリすることもあるからです。

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