日本語を正しく使えていますか?
私も人のことを言えませんけど(笑)

意味や使い方などで間違えやすい言葉を厳選しました。
誤用が定着していて間違って使っても”なんとなく伝わる”ので、気にしていない人も多いかもしれません。
しかし、ビジネスや冠婚葬祭などの場で、言葉を正しく使えないと恥をかいてしまうことも…。
ちょっと気に留めておくだけでも違うと思うので、ぜひ参考にしてください!

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「気が置けない」の意味と使い方

「気が置けない」は「気を遣わなくて良い」という意味。
親しい間柄で、遠慮する必要がないときに使います。
「気が許せない」の意味と間違えてしまいがち。

使い方
○ 彼とは付き合いが長く、気が置けない仲だ。
× 転校してきたばかりで、まだ気が置けない。

「敷居が高い」の意味と使い方

「敷居が高い」は「自分の不義理のせいで、相手の家に行きにくい(会いにくい)」という意味。
「高級・上品すぎて行きにくい」という意味で使われがちで、ほとんどそのまま通用してしまいますね。

使い方
○ 先日、怒られてしまったので、先生にお会いするのは敷居が高い。
× あのレストランは敷居が高くて入れない。

「手をこまねく」の意味と使い方

「手をこまねく」は「何もしないで傍観する」という意味。
「こまねく」は「腕組みをする」という意味なので何もしていないことになります。
「手ぐすねを引く」「手招きをする」「手に余る」「手に負えない」などと混同しがち。

使い方
○ 相場の変動が落ち着くのを、手をこまねいて冷静に待っていた。
× 様々な策を用意して、手をこまねいて相手を誘い込んだ。

「流れに棹差す」の意味と使い方

「流れに棹差す」は「流れに乗って勢いを増す」という意味です。
船を漕ぐときに棹を使って速くするところからきています。
「流れに逆らう」「流れを止める」という意味ではありません。

使い方
○ 売り上げが伸びてきたので、流れに棹差して投資を進めた。
× 彼は空気が読めないので、すぐ話の流れに棹差すね。

「おもむろに」の意味と使い方

「おもむろに」は「落ち着いてゆっくりと」という意味。
「突然」「急に」という意味で使われがちですね。
また、「やおら」も「ゆっくりと」という意味で、「急に」ではありません。

使い方
○ 腰を痛めている祖母が、おもむろに立ち上がった。
× 緊急地震速報がおもむろに鳴り響いた。

「しめやかに」の意味と使い方

「しめやかに」は「悲しみで沈んだ様子」という意味。
ただ、静かなだけでなく悲しいというニュアンスが含まれています。
「おごそかに」と混同してしまいがち。

使い方
○ 彼の葬儀がしめやかに行われた。
× 神前結婚式だったので、とてもしめやかだった。

「世間擦れ」の意味と使い方

「世間擦れ」は「(社会で苦労などして)悪賢い・ずる賢い」という意味。
実社会で経験を積んで世間を知ることで、悪賢くなったということですね。
「世間の感覚からズレている」という意味で使うのは誤り。

使い方
○ 彼は世間擦れしているので、いざという時に頼りになる。
× 流行のファッションを知らないなんて、世間擦れした奴だ。

「他山の石」の意味と使い方

「他山の石」は「他人のつまらない言葉や行動も自分のためになる」という意味。
宝石ではなくてただの石、つまり比較的マイナス要素があるものに対して使います。

使い方
○ 政治家の不祥事を他山の石として、自分の将来に活かす。
× 上司のありがたい言葉を他山の石だと思って聞いていた。

「役不足」の意味と使い方

「役不足」は「能力に対して、与えられた役・仕事が軽い」という意味。
逆に、役・仕事などに対して能力が足りていないときは「力不足」を使います。

使い方
○ あの大物ベテラン俳優が脇役だなんて役不足だ。
× そのような重大任務は、私にとっては役不足でございます。

「号泣」の意味と使い方

「号泣」は「声を出して泣く」という意味。
ただ、たくさん泣いているだけのときには使いません。
「号」という漢字には「号令」「怒号」など、声を出すという意味があります。

使い方
○ 電車の中で女性が号泣しているのを聞いた。
× 感動的な映画だったので、お客さん全員が号泣した。

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